前作から14年ぶりの復活ということで注目していた新サクラ大戦の感想・レビュー記事です。
ちなみに過去作はオープニングを見たことがある程度なので、シリーズに対しての知識はほぼゼロです。
なので設定に関する説明はガバガバなので、ご容赦下さい。
細かい点を挙げると気になる要素はありましたが、楽しく遊べたので振り返っていこうと思います。
目次
ゲーム概要をざっくり解説
本作は大きく分けてアドベンチャーパートとバトルパートの2つのパートに分かれています。
- アドベンチャーパート|ヒロインを中心に各キャラクター達と交流し、絆を深めていくパート。ジャンル的にはギャルゲーやキャラゲー寄り。
- バトルパート|霊子戦闘機(霊力で動くロボット)に乗り込み敵と戦うパート。アクションゲーで無双シリーズぽい調整。
アドベンチャーパートでの好感度がバトルパートにも影響してくるので、あまりにおふざけがすぎると多少苦労することになります。
とはいえバトルパートの難易度はそれほど高くないうえに救済処置もあるので、好き放題やるのが正しい遊び方だと思います。
アドベンチャーパートについて
まずはアドベンチャーパートの感想から。
やや雑な面や不満点はあるものの、歴史あるシリーズだけあってツボは押さえてあるなという印象でした。
LIPSにやや癖があるが親切設計でサクサクプレイ出来る

画像は2週目なので収集要素のブロマイドの位置までマーキングしてくれています。
アドベンチャーパートを一通り説明すると、マップ上を探索してヒロインを中心としたキャラクター達とのイベントを発生させます。
イベント中の選択肢(LIPS)付きの会話で好感度を上げていくゲームフローになります。ジャンル的にはギャルゲー、キャラゲー寄りです。
このLIPSがくせもので無難そうな選択肢ばかり選んでいても中々好感度が上がりません。これが正解なのか!?と思うような選択肢が良い結果に繋がることも多々あります。
意外とおふざけ選択肢を選んでも挽回可能なので、善人プレイに徹しない方が楽しめると思います。
マップ自体がそれほど広くない上に、見ていないイベントはポーズ画面のマップにマーキングされるので、時限イベントの見落としがまず起きない点は高評価です。
フラグ管理がクッソ面倒なサブイベントなんかがあるとストーリーに集中出来なくなりますからね。
主人公・ヒロインは良デザインだと感じた
キャラクターを前面に押し出しているゲームだけに、主人公やヒロインを好きになれないとキツいですよね。
メインキャラクター達のデザインはBLEACHでお馴染みの久保帯人先生が担当されています。
プレイ前は隠し切れないオサレ感が出ているのかと思いましたが、3Dモデルや劇中アニメには違和感を感じませんでした。
ギャグパートにもしっかりハマっていたのは、声優さんの演技によるところも大きいと思います。
妙に斜に構えたキャラクターは居ないので、不快感なくプレイ出来ました。
フルボイスでない点は残念
声優さんの演技が良いだけにフルボイスではない点は残念でした。
もっと正確に言いますと、パートボイスが付いている場所が惜しいと感じました。と言うのも何でもかんでもフルボイスが良いわけではないと思うんですね。
例えばチュートリアルのようなメタ的な会話なんかは、ボイスが付いているとかえって読むテンポが縛られてストレスになったりします。
そういうシーンはボイスが切れていても違和感がないんです。
僕が最初にん?と思ったのはゲーム冒頭で舞台にてさくらが演技を見せてくれるのですが、これにボイスが付いてないんですよ。
ここにボイスがないとどんな感じの演技なのかわからんやん・・・と感じずにはいられませんでしたね。
こういうシーンが出てくるたびにまたか・・・とモヤっとしてしまいました。
ヒロイン格差はあるけどガチ恋距離イベントは全員分ある!

ストーリーの進行上仕方がないのかもしれませんが、どうしてもメインヒロインのさくらが優遇なので他のヒロイン推しの方はヤキモキするかもしれません。
とはいっても各キャラクター毎の掘り下げパートとガチ恋距離でのコミュニケーションパートはあるので、ヒロインとのラブコメ目当ての方の需要も満たせると思います。
個人的にはヒロインに優しく接している時の台詞がクサすぎて、こっちが恥ずかしくなりました。これが共感性羞恥とかいうものか・・・
昨今は洋ゲー中心に強くてスタイリッシュな女性キャラクターが流行ってますから、一周回って和ゲーのガッツリと乙女してるヒロインは新鮮でした。
ストーリーは王道。古参ファンの賛否は分かれそう
公式でネタバレ禁止ガイドラインがあるので、詳しくは書きませんが、ストーリーは予想を裏切らない王道展開です。
悪く言えば先が読める展開とも言えますが、作風的に変にこじれたシナリオよりもフィットしているなと感じました。
自分は完全新規勢なのでここがおかしい!といったポイントはありませんでしたが、プレイしていて旧作からの古参ファンは賛否が分かれそうだと感じたシーンはいくつかありました。
主にかつての華劇団の扱いについてですが、僕のようなニワカは「ふーん」「へー」って流し見ることが出来ますが、熱狂的なファンの方ほどフラストレーションが溜まるのでは?と思いましたね。
新と銘打っているのだから完全新作で、今作完結でも良かったのではないかなぁと思います。
しかし続編があるなら旧作キャラクターも絡んだ方が盛り上がると思いますので、新シリーズの今後次第で再評価の流れになるかもしれません。
今作のメディアミックス展開の結果次第なのかなぁ・・・
バトルパートについて
続いてバトルパートについて。
アクションゲームになったのは今作からということなので、ヤバい出来だったらどうしようと思いましたが普通に遊べましたね。
しかし、システム的に完成されているアドベンチャーパートよりも粗さが目立ちました。
華劇団のメカデザインは良い

霊子戦闘機の細かい設定は全く分からないニワカですが、甲冑モチーフのメカデザインは世界観とマッチしていて良いですね。
上海、倫敦、伯林といった諸外国の戦闘機のデザインもそれぞれの国の鎧や兵器がモチーフになっていて良いと思いました。
贅沢かもしれませんが、モブ敵のデザインももう少し凝って欲しかったなぁという印象は残りましたね。
ゲームバランス的には無双ゲー

ジャスト回避→背後から攻撃で一方的に攻撃し続けられます。ややローリスクでハイリターンすぎるのではないかと感じました。
アクションゲームというと難易度が気になるところですが、無双シリーズが近いと思います。
雑魚は適当に攻撃ボタンを連打しておけばサクサク倒れていきます。
ボスは体力・攻撃力共に高いですがジャスト回避を決めると周囲の時の流れが遅くなるというシステムが強力すぎます。
連続攻撃を仕掛けてくる敵ほどカモです。全てジャスト回避のチャンスに変わります。
この辺りはもう少し駆け引きがある方が面白いのではないかと思いました。
月並みですけどパリィなんかをハイリスク・ハイリターンな防御行動として組み込めば、ゲーム性が増すのになぁと感じましたね。
ロックオンがないので空中の敵が辛い
攻撃しているモーションはある程度敵側に補正されるので、オートロックは存在していると思います。
完全にノーロックにしては攻撃が当たりすぎますので。
しかし、一般的なアクションゲームのように特定の1体の敵を画面中央に自動で捉えてくれるようなシステムはありません。
地上戦ではカメラを自分でコントロールすればなんとかなるのですが、距離感が掴みづらい対空攻撃の際にストレスを感じます。
次回作があるなら改善を期待したいポイントです。むしろアプデでどうにかならないですかね・・・笑
必殺技が強すぎる

卍解必殺技がめちゃくちゃ強いです。
ボスとの熱いやりとりが始まっている最中に無視して必殺技をぷっぱなせば、そのままボスを倒してしまえるくらいには強いです。
しっかり演出を見たい場合は要注意ですね。
雑魚を一掃したりする時は爽快感がありますが、ボスにダメージが通りすぎるのはいかがなものかなぁと思いました。
まとめ
14年振りの復活に加えて、アクションゲームに生まれ変わるということでやや不安がありましたが、大型タイトルだけあってまとめてきたなぁという印象ですね。
ストーリー的にも何部作かの1作目だとしても違和感のない終わり方なので、続編に期待したいです。
- サクラ大戦シリーズは初プレイ
- 予想を裏切らない勧善懲悪の王道ストーリーが好き
- 細かい設定や伏線よりもノリと勢いが好き
- ヒロインに好みのキャラクターがいる
- 旧作は完成されていて続編は蛇足だと感じる
- ギャルゲージャンルが苦手
- 伏線の未回収や設定のディテールが気になる
- 本格的なアクションゲームを期待している
以上で感想・レビューを終わります。
少しでも参考になれば幸いです。